スキルス胃ガンになって 3

2016年10月19日。ガンの宣告とプロポーズの日。

この日は朝から病室でテレビを見たり呑気に過ごしていた。

そして、今日は仕事だから見舞いに来れないよと言っていた夫が偶然にも病院に来た。

ちょうど、夕飯が運ばれてきて、病院食の量が多くて二人で「すごい量だね~」とクスクス笑っていた。けど、それを完食した私に、吐血する前よりも食べらるようになったと夫が喜んだ。

私も夫ももう退院する気でいた。

そこへ最初に胃カメラをしてクリップ(止血)してくれた消化器内科の先生がやってきて、「ご主人様もいらっしゃるし、丁度良かった。別室でお話があります」と。

先生と私と夫。ローカを歩きながら、私が「なんだか怖いな~、判決を言い渡されるみたい。。。ガンですよ!とかって~~。こわ~い」と笑いながら言うと先生の顔が引きつった。私はこの先生の表情を見逃さなかった。内心、少しざわついた。。

小さな部屋で先生はパソコンの画面を見ながら、「残念ながらガンでした」と。生検とバリウム検査の結果、私の胃の下の方が胃の表面がつるんとしていなくてリアス式海岸みたいになっている。十二指腸への浸潤も考えられるし、リンパも肥大している。が、今の段階では未だステージいくつとかは付けられない。もしかすると、食道近いところの胃を残せるかも知れない。少しでも胃を残した方が術後の食事が楽になるがガンを取り残す可能性がある。よって、恐らく全摘となります。との話だった。

先生は続けてセカンドオピニオンの話やら色々されたけれど、私の耳から先生の話がドンドン遠のいて行った。

夫は私の隣で涙をポロポロ落とし子供のようにエンエンと号泣していた。私といったら涙の一つも出なかった。とても冷静で淡々としていた。

腹をくくっていたのか、開き直っていたのか、、、事の状況を理解していなかったのか、、、とにかく落ち着いていた。

「治療しますか?」との先生の問いに「します」と言った。

ただ、両親は多忙なため、家族には話さずに、こっそりと胃を全摘して終わってから説明する、と言う私に、「ご家族に話した方がいいですよ。今後のトラブルを回避するためにも。手術中に出血して死亡するとか、そういうことを理解してほしいのです。」と先生。

私は頑なに、夫と二人だけで治療を進めると言った。

先生は「根治を目指します。根治とは、元気になる!よりも更に高い目標ですよ!頑張りましょう」と言った。

病室に戻ると夜の7時45分だった。

夫は家に帰りたくない、ここに一緒に居たいと泣いた。明日仕事休もうかな、今夜は眠れそうもないからラインしてね。。。と言いながら帰って行った。

私は、真っ暗な病院のローカをトボトボと歩いて、みなとみらいの綺麗な夜景を眺めながら、私ガンになったんだ~と、それ以外は何も考えられないでボーっとしていた。

病室に戻ると夫からラインが届いていた。

「大丈夫!根治する希望があるから!」と励ます私。

何度かやりとりしていると・・

「こんな時に、怒られるかも知れないけど結婚して下さい」

と夫(実際にはこの時はまだ夫ではない)からラインが来た。

キターーーーーー( ゚Д゚)

 

その夜、ガンの宣告のことすっかり忘れてワクワクした。

なんだかわかんないけど最高の夜だ~~ありがとう(日記原文まんま)

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