スキルス胃ガンになって 5

10月21日(金) 大阪から30年来の友人Mが見舞いに来てくれた。院内のカフェでお茶をしてその後私の夕飯に付き合ってくれて(Mはカフェでサンドイッチを購入した)一杯話した。久しぶりに会えたのに、それが病院なんてね。。。9時くらいまで居てくれて、帰りに病院の夜間玄関まで送った。ありがとうと言ってハグをした。Mが嗚咽した。

「なんだよ!まるで死ぬみたいじゃんかー!」

「そうやな、ごめんな!けど、あたし、また来んで、何かあったらいつでもすぐ来るからな!新幹線代?金だけはあるねん!気にしな!ははは」

相変わらずだね(笑)いつもこんな感じで気を遣ってくれる。

私が「タクシー、あそこから出てるよ!」と言うと、

「ここからホテルに行くバスがあんねん!200円くらいで行くから安いからバスで帰るわ」と。

小さいガラガラ(スーツケース)を持ってバスに乗り込む友人を見送りながら、経済的に豊かだけど無駄はしないという堅実なMらしさが面白くて笑えた。

 

翌日土曜日は、緊急で運ばれて以来、初の外泊許可をもらった!朝、オットットが迎えにやって来た。私たちはその足で、父母のいる弟の家に直行した。父に意外と元気な私の姿を見せたかった。父は私を見るなり「このアホが・・・」といつもの愛情たっぷりの皮肉。私からは何も言えずに、母と何気ない会話をして弟宅を後にした。

自宅に着くと、久しぶりに母ちゃんが帰って来たというのに、うちの子(猫)たちはすごく喜ぶ様子もなく、いつものようにご飯のおねだりをするだけだった😢

 

「結婚指輪を見に行こう」とオットットが言った。猫にご飯をあげて、吐血の日からずっと病院のパジャマだった私。スカートに着替えて横浜に行った。

デパートの中をぐるぐる回って、、、、歩くのも大変なくらい体力が落ちていた。だってずっと寝てたから。。。それなのに、やっぱ、私嬉しかったのかな・・・オットットに支えてもらいながらもあれこれと見た。

見てると、段々、目が肥えて来て、最初見たので十分だと思っていたのに、価格も上昇していた(;゚Д゚)

「これにしょう!」とオットットが見つけた指輪。カルティエのリングだった。

「こんなの高いよーー!もっと安いのでいい!」と目を▲にして言った。だってこれから手術やら治療やらお金がかかるんだから!

オットットが提案したカルティエのリングは、幅が少しあって、私のゴツい手には、これくらいのボリュームがあった方がいいな~と内心思った。小さなダイヤモンドも一つついていた。

「じゃー、安いのにする?」と聞かれて・・・・

段々、指輪の値段が自分の命に反映しているような気になった。

「私の命、安くない!!」と。調子いいね(笑)

 

「これにする!豚(の貯金箱)もあるし!!」豚の貯金箱はずっと手を出さずに貯めていた500円玉が結構ずっしり入っていた!(^^)!

「そっかーー!あれを使おう!こんな時に使わないでいつ使うっていう話だよ」とオットットもテンション高くなった。

と、ゆーことで、カルティエのリングを注文。

僕もダイヤが入ったのがほしい、とのことで(一般的に男子はシンプルな石入らないヤツじゃね?と思ったけど、、、)お揃いのダイヤモンド入りリングとなった。

すごいねー。綺麗だねー。。。夫婦だねーーー!と言いながらルンルンで帰った。

そごうで晩ご飯を買って二人でうちでお祝いした。

 

テレビではプロ野球、日本シリーズをやっていて、広島が日本ハムに勝利した。

 

 

※この記事はガンになってから綴った私の5年日記を元に当時のことを振り返っています。

※アーカイブの月日は日記に沿ってあげています。

 

 

 

 

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